UNIDO イランキハダマグロ漁業改善プロジェクト

UNIDO(国連産業開発機構)と日本の水産庁が進めるプロジェクトにコンサルタントとして参加しています。

イラン南東部のチャバハールを中心に、乱獲状態にあるキハダマグロの漁獲を削減しインド洋マグロ保全員会(IOTC)の規制遵守を促進するため、刺し網から延縄漁業へ漁法を転換しサステナブルな漁業管理を推進します。

また、持続的な漁業へのインセンティブを生み出すために日本を含む海外市場へのバリューチェーンの形成に取り組みます。

 現在は鮮度がとても悪く、缶詰のみで取引されている現地のキハダマグロも、活けじめや冷蔵保存などの日本の技術を入れることで価値が向上し、国際市場での取引が可能となります。乱獲は、マグロの取引単価が安く、貧困状態の漁業者が沢山とらなければ生活できないことに起因しているため、少ない漁獲で高く売ることで漁獲削減につながります。MSC認証の基準に沿うFIP(漁業改善プロジェクト)を視野に入れ、データ収集・整備などの指導も行う予定です。

イランでは政情不安が続き機材の遅れなどの困難もあって、一時はどうなることかと。
ですが、市民の人々の感覚は至って私たちと変わりないと思います。ただただ普通の平和を望み日々生活する中で政治に翻弄される不安は、大変なものでしょう。困難な中でも前向きにプロジェクトを進めていきたいと思います。